2024/5/15
Netflixにて攻殻機動隊ARISEを視聴しました。
本放映当時自分は、キャストが刷新されていること、キャラクターデザインがそれまでの攻殻とは一線を画すこと、何より少佐が小娘であるということで忌避しました。
どういう現象なのか自分でも分からず上手く言語化出来ませんが私と同じ考えの方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。攻殻の草薙少佐はマッチョでタフでゴリラじゃなくてはならない。青臭い成長途上な姿なんか見たくない。という感情です。
公開数年後にARISEを視聴した方に感想を聞いたところ可もなく不可もなく、まぁキャラデザに惹かれたら見れば良いんじゃない?的なことを言われじゃあ見なくていいやと未視聴を継続することを決めました。
しかし2045のシーズン1を視聴したら検閲により削除だったため、ARISEを敢えて見てみるかと言うことで視聴に至りました。
2045のシーズン2もとうに公開されていて、こちらはネット上の感想を漁ると1期は検閲により削除だけど2期は神、1期は検閲により削除だけど2期で持ち直した、みたいな手のひらドリルが多く、逆に非常に見づらいです。2045シーズン2は当分見ないと思います。
話が逸れましたが以下所感をざっくり書いた雑文です。
第一話 border:1 Ghost Pain
上手くない。この一言に尽きると思います。
キャラデザも見慣れれば気にならないし、作画はProduction I.G(と西尾鉄也さん)ということで全編に渡って(ほぼ)気にならず見ることが出来ます。 ただカットによって少佐の目の間の距離が広がってヒラメ顔っぽくなるシーンも。繊細なキャラデザであるということと、狙ってカメラのレンズが顔面に寄っている効果を付けるためでもあって難しいところです。
ストーリー展開や見せ方は、最初の一言通り「上手くない」。場面転換がぎこちないですし、どれが現実でそうでないかという少佐と視聴者両方に焦燥感を抱かせる見せ方もとっ散らかっていて素直に見れない。
課長Infinityに乗ってますね。(劇中では部長ですがSACの課長呼びで。)
パズが何か気の良いおじさん感出てます。割とこのキャラデザは好きだな。
最初の棺を掘り出した後ですけど、自走地雷(ネーミングが悪い意味でおかしい)を少佐が接続した建機で押しつぶして爆発させたら、流石にあの場で更に下に棺があることに気付かないかなぁと。課長が来てるのに現場検証がかなりザルだなと。
どーでもいいツッコミですが建機の4本指?の爪だと土掘れないですよ。
最初の爆発騒ぎの後1~2日程度だとは思いますが現場がほったらかしなのもちょっとだけ気になったり。襲撃で建機壊れてませんでしたっけ。二台目を少佐がレンタルしたんですかね。
第二話 border:2 Ghost Whispers
う~ん。うーん。シナリオの一字一句まで研ぎ澄まされていないと言うか、一連の構成の中に思考を乱すノイズのような不必要な要素が差し込まれるのが非常に不愉快と言うか。上手くない、の一言で済んじゃうんですよね…。電波を遮断する特殊な拘置所?は良いんですけど、そこから移送される、どの瞬間まで拘置されず自由で居られるかとか細かいタイミングまでつつき始めると何か気になっちゃうんですよね。そんなだったら半端な舞台装置は無くしてしまえばいいわけで。
名前もう思い出せませんが大佐?でしたっけ?拘束されつつネット操作してる今回のキーマン。インフラ運用に甚大な被害が発生し、且つ重要機密も漏洩しつつあるなら裁判なんか中断してとっとと電波遮断ボックスへ連れていけば良いんですよ。それが無理なら「裁判中はいかなる干渉も出来ない、無理だ」と誰かに言わせれば良い。そういうのまったくなかったですよね。説明台詞も使い様ですよ。
課長ともう一人(誰だっけ内務省の人?)が「お掛けください」って言われて席につくけど別のカットだと席が変わってます。座り直したんでしょうか?
極めつけは最後の方で明らかになる取ってつけたような自律AI。これもノイズにしかなってない。
ここまでで第三話観ようかどうかか~な~り迷ってます。
第三話 border:3 Ghost Tears
持ち直した!という感じですね。
二話で少佐が課長から部隊でも作るかと言われてリクルートするわけですが(キャラデザ的に)小娘が一丁前に部隊指揮できるのか?と思ってしまうわけですよ。少佐の凄さが全然伝わってこないので。書いてて思いましたがそもそもこの時の少佐の中身年齢幾つなんだっていうね。
この三話でも意図的に作り手側が意識して少佐の「小娘」感を出しているのですが……。
そう言えば制作発表か何かで「9課ができあがるまで」の物語だとかなんとか読んだ覚えが。だから小娘感は出てて大正解なんですけどね。そこが分かってて見る分には全然。気になりませんよ?
良かった流れは少佐がトグサに「生身で~」と突っかかるシーン、からの「お前の目は何を見ている?」とトグサの刑事的勘について言及し、最後のお誘いですよ。非常に構成が上手かったです。そういうのが見たいんですよ。
人員をまだ補充しきれない少佐に向かって課長が均質で完璧な?画一的な?部隊などいらんのだ!少佐がハッキングされたら終わりだろ!と一喝しますがそれはそうですよね。軍隊の部品としての兵隊なら兵としてのスペックが均一なのは正しいのでしょうが課長が欲する部隊はそんなものではないと。
それらの流れもあって異質中の異質トグサくんに白羽の矢が立つわけですね。
あーとーはー二話にも出てきましたが多脚戦車?無限軌道も付いてますけど戦車のデザインが非常に良いですね。ただせっかくのレールガンの威力が残念です。
第四話 border:4 Ghost Stands Alone
うーーーーん。画作りは凄いですし凄く好みです。うーん。うーん。
何かとっ散らかってるんですよね。何なんだろう。何が原因なのかな。少女の義体の中に入っているのが人気電脳ゲーム作家であり戦災孤児であり、さらに二人分のゴーストが入ってて男は特殊な能力を持った脳で。って、詰め込み過ぎじゃないですか。
三話でちらっと顔見せしてたのも逆によく分かりませんし。何の意味があったの。事前に顔見せしとけば後で出てきた時に伏線や!って言える、そんな馬鹿な話はないでしょ。
そんな感じの「二人」を何か良い感じ風に「重きをおいて見せたいのはこの二人なんです」と言いたいっぽいのは分かるのですが見せ方が全然そうなってない。
字面だけ起こしていって、その文字列をじっくり眺めつつ、行間も自分で考えて、二人の境遇を想像してみてください、ほら、すっごく悲劇的でしょ?
と言われてもいえ今私が見ているのはアニメ作品ですし。それらを「映像と演出」で見せて下さらなければこっちとしても困ります、というものです。
で、すごい頭の軍人さんが最後に雑に撃墜されるのは一体なんだったのか。笑いましたよタイミング完璧でしたし。
ラストのクリスマス会wというか忘年会かな?ボーマが三角帽被ってるのは凄く可愛くて良きですね。
気になったのは501施設内での戦闘シーン。少佐が遮蔽から飛び出して撃つところがド硬直した立ち姿だったりちょっと違和感を覚えたところが散見されました。
埠頭で戦艦から砲撃を受けるシーン。砲弾が爆発してもただ焦げ付いているだけのカットと埠頭が砕けてちゃんと抉れてるカットと統一できてなかったですね。
あとこれは全編に言えることですが簡単にゴーストハックされまくりじゃないですか?有線でやり取りしてる最中に流し込まれるとかならギミック的にも分かりますが普通にしていて空気感染よろしく自前の脳がネットに繋がってたら即乗っ取りとか。
総監督?単話の監督?脚本?は冲方丁さんなんですね。画コンテ?いや~演出、でもないだろうし、この「出来の差」はどの部分から来るものなのか。やっぱり監督でしょうか。
一通り一話から四話まで見た印象ですと三話の黄瀬和哉さん?監督の話が一番まとまってて「よく出来てた」と思います。
本当に何なんでしょうね。文字数だとかキャラが喋ってる内容なんかはSACとそんなに違ってる感触は無いのですが、こうまで見た後の印象が違ってくるなんて。SAC一期一話も今見たのですが安心安定の内容ですもんね。24分に完璧に物語が詰まってる。
SACが大好きでよく出来た作品だと思ってる私ですが士郎政宗さんも苦言を呈した部分については素直にそう思います。どこでも少佐がハイレグ衣装だったり(TPO弁えるべきだし弁えられる大人なはずだし)説明ゼリフが多かったりしますからね。それでもそういった瑣末事が気にならないレベルに練られている。
ARISE系列はあと「新劇場版」とTV版完全新作の「Pyrophoric Cult」ですかね。
どうしよう。観ようかどうか迷います。
2024/05/16
Pyrophoric Cultの一話、二話見ました。
制作体制が慣れてきたのか1~4話よりは十分見やすい作りでした。ですが、「見栄え」的には地味な画作りが続いて盛り上がりには欠けますね。ひたすら淡々と進むというか。
少佐がウィザード級の超ハッカーってのは原作からのネタですが、敵のパイロマニアやファイアスターターもそれに準ずる能力の持ち主、ということを現すためなのでしょうが、気軽に無線で他人の脳を焼いたり駐機してある軍用ヘリを一瞬でコントロールを奪ったりとやりたい放題過ぎて逆に何が凄いのかがわからなくなってる感があります。
本部との連絡が取れなくなったシーンで「回線を奪われた」的なことを少佐が言っていましたがあれって要は無線回線のジャミング、ですよね?普通に「ジャミングだ」で良いんじゃないでしょうか。それともプロの軍人さんはジャミングという言葉を使わないのでしょうか。
新劇場版
補佐官の声がダダ滑りしてる。声優さんに頓着が無い私でも分かります。素人さんでしょうか?気になります。
国は君に愛されるように努力すべきだな っていう言い回しも か な り 気になる。1話の頃からですが少佐をよいしょし過ぎ感がある。そんなにすごいの?何がそれほど凄いの?っていう部分の描写が圧倒的に足りてない。それならそれでそれなりの活躍を描写すれば良いのに。
冒頭事件のヘリから降下して侵入するシークエンス。
光学迷彩使えばいいのにと思ったのですが公安9課に属してない彼らはそんな高級装備使えないってことなんですね。それっぽいボディースーツなのに。
で、真正面から猛ダッシュして接敵する少佐。大丈夫なのか。視覚と照準系を乗っ取ったらしいですけど部位ごとに侵入しやすいしにくいが多分あるんですね。
ラスト。既存の攻殻まんまにしなくても良かったんじゃないでしょうか。特に暗殺シーン。レイアウトもほぼまんまとかちょっとやりすぎでしょう。
あとは1話でもそうでしたが遺体をきちんと捜査するということを知らないのかって感じですよ。クルツの焼死体をちゃんと検死しておけば脳殻が無いことが初期で分かるのに。こういう部分が「シナリオ都合により候」で視聴者に水を指すわけですよ。
メインテーマが義体のデッドエンド、っていうのもーーーーー義体出始めが舞台の作品ならいざ知らず攻殻は義体や電脳が普及した時代が舞台ですからね。
電脳と義体のバージョンが合わなくて云々ってそれはちょっっっと違うんじゃないのと思っちゃうわけですよ。
人体をいつでも交換可能なモノに替えることができるということは、自身を金品とより深く繋げていくことになるわけですが私は人なのかな?モノなのかな?なんて言う次元は飛び越したところにあるのが攻殻世界だと半ば勝手に思っていたので肩透かし感があります。
総評
1話から新劇場版まで通しで見て、自分の中でイマイチだったのは少佐と課長の距離感・関係性ですかね。見てて全く何も気持ちよくなかった。利用するされるの関係ですら無いですからね。なのに何で一緒に居るの?っていう。
あとは少佐の小娘感ですかね……徐々に成長していくのかと思えば最初から最後まで突っ走り突撃娘でしたね。まぁ、「そういうキャラ」だったと思うしか無いですね。
ゴーストハックのくだりは(初代映画見た後だと)やっぱり設定も見せ方もふわふわだったようにしか思えません。スナック感覚で一般人も警官も軍人もハックできて操って虐殺。かなり引っかかります。
おそらくARISE世界を活字でずーっと追っていけば多分面白いんですよ。脚本状態で。「映像化されない(しないできない)」バックボーンまで全部活字に可視化されてるわけで。多分ですけど。見せられるべきものを相当量、視聴者は見せてもらってないと思います。
さいごに
攻殻機動隊Ghost in the shell見ました。うん!やっぱ好きです。画作りも美しいですし見せ方も万全。これとSACでいいなと思いました。原作漫画もあとで読もう。
2024/5/18
舌の根が乾かぬうちに攻殻機動隊 SAC 2045 シーズン2を視聴してしまいました。迷ったんですけどね。ARISE見た、Ghost in tne shell見た、SAC一期と二期もつまみ食いした、原作漫画も読んだこの勢いで見てしまおうと言う魂胆です。
2045 シーズン1はいつ見たか覚えていません。映像作品等を見る時は感想などを時間を置かずメモするのが通例なのですが、そのメモがどこかに行ってしまいました。それっぽいワードや.txtなど色々な形で検索したのですが見つからない。しかし人に見せる前提では書かないので、かなり辛辣な毒を多分に含んだ内容だったのでむしろ無くなって良かったと思います。
視聴メモを2日分に分けて、自分用に残しておきたいと思います。
あまり見たくなかったのですが2期を見るなら1期もおさらいしないと何も覚えてないだろ…ということで1期から通しで行きます。
1話
12:18頃 どう見ても少佐の歩きモーションが練られてない。腰から背骨、頭頂までを結ぶ直線が直線のままになってて、肩と頭をぐわんぐわん揺らしながら歩いてる。肩を揺すって威圧するヤクザ歩き?でもないしこれは意図がわからない。意図した動きなのか。
冒頭瓶から飲むシーンも(ものすごく難しい演技だとはわかりますが)あまり上手くない。
レイディストのアジトに潜入する前ブリーフィングでサイズが小さい謎の箱を調べもせず、タチコマなら制圧できるだろと楽観して目標に突入後に、番犬ロボじゃねぇかよ!と狼狽する意味が分からない。
一回目見たときと大体同じ感想になりました。少佐一行は気楽な戦争をし過ぎてたるんでるという描写なのかなぁ……いやでも狙った演出なんだろうか…とかなり悩んだ記憶があります。
2話
何といっても少佐のポカが気になりすぎます。ドローンを墜落させて確認も何の処置もせずタチコマに「見張っていろ」の一言だけで現場を離れて、ミサイルを撃たれて金持ちの家が吹っ飛びます。いやいやいやいや。今までの少佐なら落としたら有線なり何なりして電子的に完全に無効化するでしょうよ。
見終わった今思うとバトーさん爆発物持ってましたけど、装甲車が動き出す前に仕掛けて爆破すればカーチェイスも無かったのでは。少佐が装甲車の横をすれ違いざまに銃を連射しましたけどあれ跳弾して危なくないですか?装甲抜けないの分かってるのに撃つ意味ってあるんですかね。初見の自分でもあの装甲車は絶対脚が生えるだろうなぁと思ったのにこれも誰も対処を思いつかないのが謎。
3話~6話
この辺もうちょっとまとめられなかったのかな。1話からこの辺りまでの展開の冗長さ・遅さが半端ないです。SAC 2nd GIGじゃ1話で9課復活までやってますよ。
7話
江崎プリン登場。
いろいろと突っ込みどころしかない話ですね。大前提としてバトーさんが狂言に乗って犯罪加担するのがおかしいし、四半世紀も銀行強盗起きてないのによくあのおじさんたちは銀行強盗なんかしようと思ったなと。
防犯カメラの映像がどうなってるのかかなり気になる。おじさんたちが停止した?そんなに簡単にダウンさせられるのだろうか。誰かがハッキングしてOFFにしたのか?バトーさんが?銀行の帳簿だの何だのにアクセスするのは不正アクセスだし、ウイルス仕込むのも犯罪ですよバトーさん。
SAC 1期 17話の未完成ラブロマンスの真相がどうしたって意識されますよ。完成度ダンチですけどね。
8話
「想定の十倍の予算」出ました。
9話
プリンの悪乗りがさく裂しますね。イシカワさんがネットに潜っている横で「同じ仕事して」、発表会までするという。
しかもプリンのは違法捜査かよ!という。まぁ官公庁のデータベースに勝手に入るのはそりゃ駄目でしょう。あと私の記憶違いだと思いますがプリンの所属とか役職何も聞いてない気がします。
ズルをしている人間を一人ずつ撲殺していくのもすごいですが、電子上に残っていない密約などを一体どうやってかぎつけるんでしょう。ちょっとわからない。 あと皆さん感じることだと思いますがどうしても兵器会社社長とかと比べるとポストヒューマンとしての性能が違いすぎるところが気になる。ボクサーとしてのパーソナリティ(人間性)が残っていたから弱い、というのでしょうか?
10話
「これが礼状だ」からの裸土下座とかひど過ぎだろ……。キングとプリンの茶番はいったい何なのか…もう少しこう茶番感減らせないだろうか。
キングの生身の家に押しかけきたマッチョサイボーグとおっさんと妙齢の女をして「お友達が来てるわよ」という母親は一体何者なんだ。疑似記憶でも嚙まされてるのか。
何話か忘れましたが「アメリカみたいに市民の目を借りてー」というシーン。日本では一般人の視覚ジャックも許可されてないみたいですね。その割には上記のシーンでは母親は明らかに別の存在を相手にしてます。そっちはいいのか。
プリンの中身が2期で明かされるそうですが今のところ悪乗りしたタチコマにしか見えません。
ラスト少佐が画面奥に歩いていくモーション非常~~にいいですね。1話で体軸ブレッブレだったモーションからすると段違いです。モーションキャプチャと手打ちくらい違いませんか?
11話
いろいろきつい回。
12話
タカシの過去を追ってトグサくんとバトーさんが京都に行くシーン。トンネルに入ったところで二人のタチコマのバックランプが点灯するところが非常に良きですね。こういう部分にまで心が入っていると見る側としてもとても楽しい。
ユズちゃんが死ぬ下りがかなりきつい。
攻殻機動隊 SAC 2045 1期総評
今こうしてシーズン1を通してみて思ったのは「一回目見た時より耐えられた」です。むしろ一回目の時の拒絶反応は何だったのか。
視聴には耐えたのですが難点もやはりいくつかありますね。
まずはシリーズの続き物としてどうか。この点は神山さんご本人も悩まれたところでしょうがSAC、2nd GIGとのつながりが希薄です。ビジュアルが2Dから完全3Dになったということ、キャラデザが全く新しいものであること。前シリーズの放映から年数が経っていますし保守的に「そのまま」続きを作っても受けが悪いという判断だと思います。それはもっともだと思います。
かといっても完全新作パラレル作のARISEが存在して、歴然と結果も出ている以上やはり過去のファンを掴めるよう地続きで、となったのでしょう。
次に全体的にスローペースで進んでいく物語である、ということ。テンポよく緊張感を張り巡らして切れ味鋭く進んでいくという視聴感ではないです。まったくない。2045が初めての攻殻ということならおそらく満足されることだと思います。シーズン1だけを見た現段階では、切れ味はSACかなぁという感じです。
などと書きつつ自分はこういう形式の作品を見慣れていないことに気付きました。ドラマ全く見ないので。連続して物語を見せていく形式は初めてです。SACは基本一話完結型で多層的に物語を折り重ねる感じでしたからね。
2nd GIG 1話見ました。
意識して聞いていると「説明セリフ」っぽくはある。でもそれと意識させないような単語や文脈を選んでストレスなく流れるように聞かせてくるのが流石。
2045シーズン2はちょっと時間をおいてから見てみようと思います。うーんまだまとまりきらない。
明らかに序盤から比べラスト付近では3Dアニメーションの質が上がっている。11話のシマムラタカシの母親が泣き崩れるシーンとか、京都の寒村での一連の事件の細かなモーション(演技)はとてもよくできていました。
それだけになんで序盤はそれができていないの?という。まだ制作体制が温まっていないから派手目のシーンを連続させて質の低さをごまかそうとしていたのではないかとまで思います。
これから2045シーズン2を見るにあたりネット上の評判は2期すげー!でほぼ一致しているので楽しみです。ハードル上げまくって見たいと思います。 プリンの正体も良さげなことが書いてあったのでこれも楽しみにしてみてみます。
2024/5/19
攻殻機動隊 SAC 2045 2期を見ました!
1話
の前にOP。まったく面白くない。一回見たら今後一切見なくていいやつですね。
少佐がブリーフィングルームに入ってくる瞬間からライティングとシェーディング一期と全然違う!リッチになったなぁ!と思いました。かなり絵作りに力入れてますね。これはすごい。
課長の声ひょっとしてかわってる・・・?
鑑識さんの「あのーひとついいですか(棒)まだ言ってないことが」が初見でかなり気になります。操られているとかそういうフラグ?(追記:特に何もなかった模様)
3Dモデルに艶が増えてますね。みなさんの髪の毛や少佐のリップにもハイライトが入ってる。
プリンの中身おっさんじゃないのか?と思うくらいですねこれ。原作の96歳のお爺さん…は流石に悪ノリがすぎますか。
ククーシキンを拉致って安定の青心工機のバンに連れ込みますが、その際バトーさんやパズが車に乗り込むときにちゃんとサスが上下して仕事してます!!!1期では全くそういうのなかったのでこれも進歩ですね。個人的にこれは注目点ですね。
2話
高速道路のシークエンス、ICが逆走防止で停止かかっているのをミズカネがハッキングで解除、車もハッキングで操縦して激突させるか。中々いい。
米軍ステルス機が人員を降下させてる時点でさっさと9課ヘリにサルベージすればいいのにこの「間」はちょっと擁護できないですね。降りた相手が極超音速ライフル?ヘリを落とせる武装を持ってるかもしれないから、無理ということでしょうか。
あと多重多軸射撃されてるのに全部かわすのはご都合とかですらない完全なインチキですね。萎えます。絵面的にも面白みないですし。それよりも捕獲・捕縛には投網でしょう。それで自由奪ってから好きなだけ撃てばいい。(追記:最後までネット(網)は出てこなかったです)
米軍特殊部隊が光学迷彩で少佐たちとドンパチしますけどICの車感センサーに引っかかるってどうなんですかね。(追記:Ghost in the shellでも6課が9課に襲撃をかける際に自動ドアが姿も赤外も出てない存在を感知してましたね。)
プリンがタチコマ3機いればミズカネに勝てる行けますと言ったけれど特に目を見張る作戦だのギミックは無し。しかもミズカネがハックして墜落させようとしたジェット機のコントロールを奪い返して墜落を免れるという……。プリンお前は一体何者なんだ。
3話
7:46 プリンがポストヒューマンはAIである1A84のミームがインストールされた存在だとあっさり言っているがこれはこれまでの劇中で明らかにされていたか……?誰かが言ってた気もするけど……。
今のところプリンは全く好きなキャラではないが、それが「私何かやっちゃいました?」と時候の句を言いながら死んでいくのは正直イラついた。プリンにではなく制作者に。あと課長が江崎を叫ぶのもどうかと思った。そんなに親しい間柄だったのか。
4話
プリンの正体回。
あの事件の被害者遺族だったというのは良い仕込みだと思う。その記憶が凄惨すぎるから9課に来る前の記憶は全部外部記憶に入れてきたってのも伏線としては良し。 でも評価がひっくり返るほど正体が凄かったとは全く思わない。逆に、なんで自分はそんな風に思うんだろう。すっごくひどく言うとああそう。って感じ。
精神状態が可笑しいのかも知れない。タチコマの伝統芸「目からオイルがー」も全く泣けない。
ついでにこいつも入れよう(1A84)はそれどうなんだ?いいのかー?
5話
何とも言えない話でした。
6話
唐突なパルクール。
7話
プリンが復活したのはいいとして、外部記憶を元に疑似人格を組んだのなら、当然外部記憶に含まれていない記憶は持たないはずなのに結構死の直前のことまで覚えてますね。あと服着ろ。
EDのクレジットで課長の声の人が変わっていることを確認。
8話
いちいちやたらと長尺なカットが気になる。尺稼ぎなのか、何かの効果を狙った演出なのか。なんというかこの辺りから淡々と状況を見せていく感じにしか見えなくなってきた。
9話
15分だけ眠るポストヒューマンの睡眠周期をどうやって把握したのか?タカシが眠っている間にもう一人を眠らせる、と少佐は簡単に言うが……。
当然のように場面転換の合間合間のポストヒューマン二人の動向を少佐サイドは把握しているが、肉眼で確認後人員を充ててずっと監視していたというのだろうか。細かいことだがもやもやする。
一瞬で気絶させるとは。(追記:何もなかった。)
米軍の動けるサイボーグ部隊、タカシのいるウイングの裏側に引っ付いて動いてますけど何の力かな……。ファンデルワールス力?
作戦行動中にごちゃごちゃ言ってるタチコマに「静かにしろ。気付かれるぞ」とトグサくんが言っているが、もはやこれは兵器・道具として用を成さないだろう。またAIリセットか。ネットが無いから光通信でやり取りしてるはずだけどまさかの音波とは。
前回は書かなかったがプリンが死んだときに身辺を独自に洗うのはまぁ、まあいいとしても9課のネット内にプリンの外部記憶を積んで勝手に疑似人格を組み上げ、且つ機密の1A84までブチ込みしまいにいはその証拠を消すために自分たちの記憶(記録)すら消す。アカンでしょ。(追記:あとでわかる。)
2045年のSEALsすげーー。
そしてバトーさんが「催眠ガスを使ったのか」と言っていますが少佐はどうやって一瞬で気絶させるつもりだったんでしょうね。
そして唐突のミズカネ射殺。今までさんざん十字砲火以上の弾幕浴びせられても一発も当たらなかったのにSEALsの弾には当たると。へえーーーーーー。ちょっとこのあたりの処理雑すぎますよ。ガスが抜けてなくてフラフラだった?パワーアップしてる電脳にそもそも神経ガスって効くんですかね。アルコールは秒で除去できるのに。あっでもそれは義体の技術か。
10話
プリンどうやってワイヤー振って勢いつけて登ってきた?
プリンなんでいんの?→私(少佐)がタチコマを操ってそうさせたからだ ええー?
倫理的に問題があると言いたい? いやいやいや大問題でしょ。
11話
疑似人格で元の才能が再現されるなら、バッティングが完ぺきな野球選手も作れる(ソフトウェアでやってる)し絶対に的を外さない兵隊も作れる(射撃管制ソフトでやってる)しウィザード級のハッカーもどんどん作れるってことですね!!
ボーマさんかなり凄惨なやられ方ですよこれ…。ひどい。神経節、脊髄をブッツリちぎられてってなんでボーマさんがこんなやられ方しないと駄目なんですか!
潜水艦の米兵を全員一体で屠った高性能アンドロイドにトグサくんが勝てるか冷や冷やものですが作成から日数が経っていて劣化しているということでつじつまは合いますね。しかしこの時代の3Dプリンター高性能すぎますね。
トグサくんが手斧を取ってとどめを刺します。うむ、正しい手順ですがこれ大丈夫か?ちゃんと頭潰す(電脳を破壊する)か頭と胴体を切り離さないとアカンのでは?(追記:やっぱり駄目でした)
何話だったか忘れたので最後にここに補足で乗せますがSEALsのみなさんは完全に戦闘用の義体に脳殻を積んで運用してるんですね。完璧にその道のプロって感じであの描写にはグッと来ました。
12話
バトーさんのベスト?チョッキは1期からグレードアップされてメッシュも変わってますね。ってほんとなんで自分はそういうどうでもいいところに目が行くのでしょうね。
総評っぽいもの
こんなもんが人類の進歩であってたまるか というのが初見での感想。少佐も同じ考えならケーブルを抜くでしょう。が、完膚なきまでに負けてるんで、素直に負けを認めて自分一人だけNの虚構に浸からず生きていくエンドもアリですね。核ミサイルは明らかに発射されていない、ということかな。
しかしダブルシンクとかよくもまぁここまで糞ったれな概念をギミックに持ってきたなぁという感じです。正直。参考文献とか一切手につけていないので、私がグチグチ言っていることも「元ネタはアレなんだけどなあ」と分かっている方にとっては馴染の概念なのだろうと思います。1984という小説がかなりコアまで食い込んでるっぽいですね。
SACの時代もそうでしたが物語が難解だ、という方がいらっしゃって、言葉を選んで言うと「ああ、そうなんだ」という感じですが、2045もややこしい作りですが全然難解ではないですね。ラストの解釈は「少佐のモードがなんだったか」で変わります。私としては心底どっちでも良いですが。
2045視聴完了して、二度目は観ませんし、制作裏話とか必須知識の履修もしません。おわり。
突然ですが重力子放射線射出装置を作っています。
高級なソフトは全く使えませんので昔から少しずつ触れているメタセコイア4でガシガシと。CADソフトも今では条件付きで無料で使えるものまであるんですね。いずれは触ってみたいです。
← モックアップ零号機と、初号機 → です。
物理単位を使えるメタセコイアEXを購入していないので、基底現実に「大きさ」を持ってくるために超ざっくりですが基準となるモデルを作りました。
ある程度3Dモデルを作った段階で、ペーパークラフトの要領です。CADソフトが使えればこんな回りくどいことをしなくても良いのでしょうね。
コンパクトな形状でありながら超絶的な破壊力を発揮する銃。ミニマルな外観とは裏腹に中身がみっしり詰まっている感を出せるかどうか。BLAME!本編を久しぶりに通しで読みながらいいなぁ……と一人ごちながらある程度の方針を決めました。
例の抽選モデルを周到しつつも、迫力重視で銃身を気持ち大きくしてみる。大きくなる分、ぎゅっと詰まった感は薄くなりますが今回はこれで行ってみたいと思います。
また、当選結果が飛び交っていた当時、実際に握って写真撮影される方を見ていて感じたこと、それは引き金が手前方向に少し近いということでした。ぎゅっと引き金を引くと手の形がほぼ握りこぶしになるような印象を受けました。
今回作るにあたり(銃の造形を知らないので名前があるのかすら分かりませんが)引き金まわりを少し前方に移して実銃のような握りにすることを目標にしました。
そして
まだ3Dプリンターは持っていませんが、スライスソフト?という3Dプリンターでプリントできる形式に整えるソフトであれこれやってます。
配送がどうなるかですが、明日30日到着予定なのでどうなることやら!いろいろジタバタしてみたいとおもいます。
数年前にWindowsに追加された機能「ペイント3D」、こんなの使うことあるのかなぁと全く意識にも登ってこないアプリがありましたが……3Dプリンター用のファイル形式「.stl」を編集・確認できるアプリなんですね。